ハンドメイドネット販売あれこれブログ

ハンドメイドアクセサリー・ネット販売1年生の “いまさら” 奮闘記

ハンドメイドアクセサリー 売れるデザインという名のジレンマ

どーもです。

 

 ハンドメイドアクセサリー・ネット販売1年生の ガーネット です。

いまさら な感じですが、頑張ってます。

 

 モラハラ夫に挑発され、レンタルボックス店でハンドメイドアクセサリー屋を少々かじったのち、去年の7月からハンドメイドのネット販売を始めました。

まだまだ、未熟な1年生です。

 

 

今回は、私がネット販売サイトでアクセサリーを売るようになって間もない頃(ついこの間ですが)のことを書きたいと思います。

 

ハンドメイドネット販売サイトにおける、アクセサリーカテゴリーに特化した非常に小さい世界観の、しかも私一個人の経験と考えですので、あくまでも、ご参考までに聞いてくださいませ。

コンサルとかの指南ブログではないよ~

 

自信喪失

それは、意気揚々とハンドメイアクセサリーを販売すべく、ネット販売サイトに乗り込んだ頃に受けた、洗礼ともいえる理想と現実のギャップ

 

どんなデザインのものを作ろうかな? と考えた時、

『やっぱり、ハンドメイドなんだし、世界に一つの私カラー全開のデザインしかないっしょ!』って思いましたね。

要するに自分の作りたいものだけを追及して、思いっきり作りましたよ。

今でもそれは、ある意味間違ってはいないと思います。

それが『作家』の本質であり、

『ハンドメイド』の醍醐味だと思いますし。

 

だけど・・・それだと

売れないんですよ。なかなか。

 

私と好みがぴったりの方はいるはず!(多分・・・)

こんなの欲しかった! っていう方がいるはず!(多分・・・)

 

個性的であればあるほど、それに惚れ込んでくださる方もいますが、少数派だったりすることが多いですよね。

時間をかければ、いつかそんな方に見つけてもらって、買っていただけるんですが、いつのことやら・・・

 

ここで、へこたれるようでは儲けるなんて、所詮無理。

モラハラ夫への意地も手伝い、戦略を練りはじめました。

それも、ハンドメイドネット販売サイトの中でしか通用しないかもしれない、売る為の戦略です。

 

見てもらわなければ、始まらない。

  じゃあ、どうしたらいいのか?

たくさんの方に見てもらえれば、その中に気に入ってくださる方がいる確率が上がりますよね。

(いまさら私が声高に言わなくても、きっと、この手の話はいろんなコンサル的なもので教えているんでしょうね。)

 

ホームページやブログ、TwitterInstagramなどで集客。

なんて方法もあるようですが、私にはハードルが高い上、それで本当に人が呼べるのかも疑問でした。

だってですよ、ブログだって多くの人に見てもらうのは大変ですよね。どうやってアピールするのか分からないし、その才能も必要じゃないの?

(モバイル音痴なので、見当違いだったらすいません)

 

そこで、私が取った手段とは、

『万人受けするものを出して、まずは売れるようになる』 です。

(これも今や当たり前なんでしょうかね・・・?)

 

売れるようになれば、たくさんのお客様が私のページを訪れてくれるようになります。その中には、私とぴったりな方がいらしゃいます。

その方が『これぞ私の作品』と胸を張って言えるものを買ってくださいます。やっぱり、それが一番嬉しいです。

実際、売れるようになってくると、販売を始めた頃なかなか売れなかった『私全開的作品』が少しづつ売れるようになりました。

1点売れると、不思議なことに続けて売れたりします。

結局、みんな人気があるものに弱いということなんでしょうね・・・

 

 

万人受けって?

さて、じゃあ、万人受けするものとはなんぞや?

 

かつて私は、アパレルメーカーでデザイナーをやっていたのですが、そこはまさに、売れるデザインのなんたるかを日々考える職場。

 

デザイナーだからって、好きなようにデザインするわけではありません。

業務の半分は外を回って、今売れるものを自分の感性を頼りにキャッチしてくるのです。そしてそこに、ブランドのカラーと自分なりのエッセンスを加えてデザインします。

それが、売れるものを作るということ。

時には、好きじゃないけど、流行りものだからそれなりにデザインする。ということも少なくなかったです。

流行りと自分のしたいデザインにうまく折り合いを付けるのです。

(とは言っても、来シーズンの展示会のデザインなどはまた別。先を見通す力とデザイン力が試されます。)

 

学生の頃はまた違いましたね。

これはもう、自分全開。まさに作品。他人さまに買って頂くという行為が伴わないので、もう好き勝手です。

逆に個性的な方が評価が高かったくらいです。

 

私が、ハンドメイドの世界だからと思って、最初にやったのは、

まさに『学生のソレ』。

でもまず私が必要だと感じたのは『アパレルデザイナーのソレ』。

 

一方、それって、作家としてはどうなの?という疑問も湧き上がります。

作家は自分の感性を作品に表し、自分を少なからず主張した個性的なセンスを発揮してナンボです。

なのに、売れそうなものを作るということは、個性を殺し、みんなと同じようなものを作るということになってしまうから。

そうなると、作家というより、商売人ですね。

 

分かっていながらも『稼ぐ』ことにも貪欲な私は、敢えて、まずその商売人を目指すわけです。

 

 

市場調査

皆さん、聞き飽きてる頃とお察ししますが・・・

マーケティング ってやつです。

 

市場調査なんて、たいそうな言葉を使いましたが、私がここで言うマーケティングというやつは、企業が行っているような立派なのもには到底及びもしない、簡素なものです。

なんせ、ハンドメイドネット販売サイトという小さな枠の中だけで、何が売れ筋なのかリサーチして、自分の作品の世界にそれを反映させ、売れるものをどう作り出すか考える行為に過ぎないのですから。

 

 

ともあれ・・・

まずは外側から客観的に見た、ハンドメイドネット販売サイトのいろんな観点での位置付けの把握。(利用者の特徴、購買行動の心理など)

私が感じたのは、ハンドメイドネット販売サイトって巷の市場とは少し異なる、独特な世界。

その限られた世界の中だけに通用する流行が存在し、売れ筋が存在し、カリスマが存在する。

私は、この限られた世界観でのルールを知ることが大事だと思いました。

 

独特と言えば、サイト内の売れ筋だって、あれ、ある程度サイト運営側の思惑に左右されてると思いません?

トップページに取り上げられると当然注目されます。売れますよね。

ということは、サイト運営側のキュレーターの好みが売れ筋に大きく関わってるってことだと思います。

掴むべきはお客様より運営スタッフの心? まったく不思議な世界です。

 

一般的なマーケティングの考え方だけでは不十分なような・・・。

 

 

まずはサイト内で売れてる作品を チェック、チェック、チェック

です。

もう、これは基本中の基本。

その際、いくら売れててもどうしても自分の方向性に合わないものは排除。傾向として、頭に入れておく程度にしておきます。

 

そうしたら、見えてきましたよ。今、自分の作るべきものが。

 

 

ジレンマという副産物

自分が今作るべきものが見えたら、それを実行するのみです。

 

だけど・・・

いろいろリサーチしてみて、ちょっと気になったのは、パーツショップで売っているチャームをいくつか組み合わせただけのデザイン。

これは、デザインと言っていいのだろうか・・・?

これをデザインしたのはチャームの元型つくる職人さんなのでは・・・?

よく売れているようですが、同じチャームだと思われるパーツを使った作品が溢れています。

 

組み合わせるにも多少のセンスっているとは思いますが、中には、出来合いのパーツに出来合いのチャームをぶら下げただけの物も。

これで、手作りかぁ・・・

う~ん。これでいいのだろうか・・・ 

私としては、これはないな・・・

 

ハンドメイドらしい作品を売りたいのに、自分でハンドメイド作品だと認めづらいものを作ることは、まさにジレンマですよ。

 

でも、それをなんとか自分なりに消化して、自分自身が許せる範囲でやってみるしかありません。

 

まずは『作家』とは少し言い難くても、

『ハンドメイドサイトで売れるものを作れる人』になるために。

 

売れてからでもいいのです。

『本当に作りたいもの』を作って売れる人になるのはそれからでも。

ある意味、それも『プロ』なのかもしれません。

商業デザイナーの観点からしても、ニーズに合わせて売れるものを出せることも能力であり、それをやってのけることは、そんなに簡単ではないと思うんです。

 

『稼ぐ』と決めたんだから、好きなことだけしてはいられないのです。それじゃ、甘いのです。

 

ただ一つだけ心に決めたのは、

 『自分自身が納得できないものだけは、たとえ売れそうであっても出品しない』

これだけは最低限のプライドで、忘れないようにしようと思いました。

 

芯の部分は、本物の作家でありたい。

『稼ぐ』は追及しても、やっぱりただの商売人にはなってはいけないのです。

 

 そう、自分に言い聞かせながらも、私の前には

『売れるデザインという名のジレンマ』が立ちはだかっていたのです!

 

先は長そうですな・・・

 

 “いまさら” な奮闘は、まだまだ始まったばかり・・・ (・ω・)ノ