アクセサリー屋のところに来るオーダーの話
こんばんは。
ハンドメイドネット販売サイトでアクセサリーを売っています。ガーネットです。
最近、みなさんが書かれていたオーダーについての記事を拝見して、アクセサリー屋のところに来るのオーダーはかわいいもんだと思い、今日はオーダーのお話です。
ご苦労、お察しします・・・
布系作家さん、編み物系作家さんのところにくるフルオーダーはほんと大変そうですね。
私も販売する作品ジャンルを考えた時に、服や編み物はそれはもう大変だろうと思いました。パターンや編み図から作って、試作、修正、それを重ねて・・・試作だってかなり時間かかりますし。
普通に販売する作品一つ完成させるのだって大変だと思います。頭が下がります。
そこに、1点しか売れる予定のないものを一から作るだなんて、どんだけ労力掛かるか頼む方はなかなか分からないんですよね。作ったことないから・・・。費用聞いて『そんなにするの?』とか。いや、するわよ!普通に労力考えたら。 ですね!
みなさんのお気持ちお察しします。あまり特殊な作品でなければ新作として量産とかってどうですか? 私だったら一点限りなんてもったいなくて出しちゃいそう。
それに、人の作ったもの持ち出してきて、これと同じに作ってってだいぶ失礼ですね (-_-メ)
アクセサリーのオーダー
それに比べると、うちのショップに来るオーダーは、『◯◯って石あったらこのデザインで作って』とか、『ロングにして』とかが殆どで、そういうセミオーダー的なものは材料さえ揃っていれば比較的簡単に対応できます。(自称石フェチとしては、石の取り揃えにこだわってるから大体対応できる。)
たま~に、『この石で他のデザイン提案して(イメージはこんなのね)』ってお客様がいますが、大体定番っぽいものとかシンプルめなのがいいって言うので、そう手間もかからず簡単に試作用の安いワイヤーで作って見せてあげます。
そこで、何でうちには無理めなオーダーは来ないのかな?ってちょっと考えてみました。
アクセサリーは素材もデザインも製法も多種多様過ぎて、逆にこれは手作りできるものなのか、普通の人には分からないってことがあるのかもしれません。
前に、フリーサイズ仕様のリングの対応サイズが『自分には小さそうで心配だ』というお客様に、『では少し大き目に作ります』と言ったら『そんなことできるんですか?』と言われました。(ええ、できますよ。だって私が一つ一つ手で作ってますから・・・。買って来たパーツに見えて?それはある意味ショックだわ。)
他では、ワイヤーアートの手が込んだものなどは、それがもうアート的なイメージを持っていて、使っている石や地金を変えて欲しいというお客様はいても、同じ技法で自分が欲しいのはこういうのだから作って。って人はなかなかいないのかもしれません。それができたら、あなたがデザイナーの素質ありだな。
でももしかして、みなさんみたいに知り合いとかなら言って来そうですね。
一枚の布を縫ったり、糸を編んだりって、言わば昔からの手仕事だし、やる人の人口も多いですよね。そうすると、服作れる人ならこんなのも作れるよねって安易に考られてしまう。みんな普段から布製品や編み物製品に親しんでいるから、服もバックも一緒だと思うんでしょうね。ミシン使えるんだから一緒でしょくらいに。
いやー、大概はできますけど、大変なんですよ! ってね。
やっぱり、アクセサリー屋(うちに限ってかしら?)に来るオーダーは
かわいいもんだわ。ありがたいことに・・・。
この程度で済むから私はまだ、オーダーやっていられるんでしょうね。
うちの夫のオーダー(お直し)
何年か前うちの夫が私に、本皮のジャンパーの袖丈をお直ししてくれと言ってきました。
・・・(-_-;)
ハッキリ言って、『無理!』 っす。
まず皮ってだけで普通じゃない。学生のころ動物の形のまんまの鞣した皮からジャケットを作ったことあるけど(なんなら毛皮もあるよ。金掛かるよね、服飾大学。両親に感謝m(_ _)m)それ以来本皮を縫ったことないし、ミシン針だって糸だって特殊。確か皮用の接着剤も使ったような。
それに袖丈って言っても、袖口は凝ったディテールのジッパー仕様。なので、袖口からではなく袖付け位置からのお直ししかできない。裏地に綿まで入っていたそのジャンパーをほどけだなんて、なんて恐ろしいこと言うのかしら!?
袖付け位置や袖山の変更、袖のついたものの身幅を直すのがどれだけ大変かなんて、確かに素人には分かるはずもないかもしれない。
しかしうちの夫は、
『な~んだ、そんなこともできないの?』
って、言っちゃいましたよ。
すいませんね~。簡単に?出来る方もいらっしゃいますが、私は嫌です!!
もう、袖口折っとけよ。
実際問題、裁縫の腕、落ちまくってますしね。(/ω\)
最後にちゃんとしたもの縫ったの結婚式のドレスだったような(何年前だよ、オイ)・・・。裏の付いたジャケットなんてそうそう縫わないよ。細かいこと忘れちまっただよ。
そんなわけで私の場合、一番 無理なオーダー を言うヤツは外じゃなくて、ウチにいました。( ゚Д゚)
“いまさら” な奮闘は、まだまだつづきます・・・ (・ω・)ノ