孤独な作家は緊急事態に弱い。
書くことないかな~と思ってましたが、先日久々に更新した後、休んでいた間の出来事を思い返してみたら書きたいことはいくらかありましたよ。
それに、自分の思ったことを文章にすることが久々でなんだか新鮮な気分。考えを整理するにももってこいだし、なにより、引きこもりに拍車がかかった新米おかあちゃんとしては外の人と繋がってる感がして楽しい!
というわけで、
こんにちは。孤独なハンドメイド屋、ガーネットです。
ハンドメイド販売やってる人って殆どの人が孤独ですよね。私もです。
ここで言う ❝孤独❞ っていうのは、制作から販売までの一切を全てひとりで取り仕切るっていうことね。中には、販売してることすら誰にも言ってないなんて人もいるんじゃないかしら?
確かにひとりで出来るし、誰にも指図されずに思うままやれるのはハンドメイド販売のいいところですよね。
制作に関してはそれでもいいと思います。と言うかそういうもんですよね。
・・・で、私が遭遇した緊急事態は、
この前も書きましたが、突然の入院勧告。
妊娠6か月だった私はいつもの定期妊婦検診に行った際、先生から「今から入院してください。」と告げられビックリ!
理由は妊娠高血圧症候群ってやつです。
自分の身体がそんなことになっているなんて思いもしなかった私は、何の知識も危機感もないまま、ただ普段通りに過ごしたいました。
妊娠中だし体調には気を使ってましたが、血圧がそんなに大事だとは知らなかったバカ野郎な私。何でかって言うと頭痛とか眩暈とかの自覚症状が全くなかったから。
「今から入院してください。」
「いっ、今すぐ? このままこれからすぐに??」
「そうです。」
「・・・・・。いや~、今すぐってのは・・・さすがに無理かと・・・。仕事とかあるし・・・。」 (仕事ってハンドメイド販売のことね。)
「仕事? 仕事なんてダメダメ! 絶対安静。」
「マジっすか・・・。」 ←これは発言してない。
結局は次の日からの入院ということで許してもらいました。
かなりの想定外に動揺を抑えきれずに一旦家に帰りましたが、そっからが大変。
先生曰く、「いつ退院できるかは分からない。悪くすると産むまで入院。」とのこと。
えーと、ネットの店どうしたらいいんだぁーーー。何をしとかなくちゃいけないんだ?
まずは急いで休業設定にして、これ以上の注文が来ないようにする。
一番大きな問題は今受けている注文をどうするか。
これまた悪いことに、私のショップは受注生産のものばかり。当時1日平均2~3件の注文がありましたが、ちょっとのんびりしてるとすぐ10件とか溜まってしまいます。
ちょうどその日は、溜まっていた全ての注文を妊婦検診に行く前に発送したところで助かりましたが、それでも病院に出かけている間に新たな注文が1件ありました。
やりましたよ、そりゃもう必死で。
入院するまでのタイムリミット20時間。入院の準備も、しばらく家を空けるための雑多な用事も、やること山積みで泣きそうでした。
でも、これで業務完了したわけではないんですよ。発送したものがお客様の手元に届き、問題がなければそれでやっと取引終了です。
なので、ショップページにのっぴきならない事情のため、発送済みで到着待ちのお客様からのご連絡にしばらく対応できない旨を伝えるお詫び文を掲載する。なんてこともしなくてはなりませんでした。
もし問題があっても、それはもう退院してから対処するしかありません。そしてそういう時に限ってトラブルって起きるもんですねぇ。(ありましたよ、プチトラブル。)
まぁ、大まかにはこんな感じでしたが、この緊急事態で思ったのは、
これ、今回は入院まで猶予がもらえたから最低限の対処ができたけど、もっとひどくて突然倒れたとか事故に遭ったとかだったら、ショップを休業にすることすらできずに注文が入り続け、お客さんからしたら作家から音信不通のままキャンセルになった。理由も分からず。なんてことになりますね。
作家本人に代わり、せめて閉店状態にしてくれる身近な人間もいない。
緊急事態だから仕方ない。それどころじゃない。お客さんだって分かってくれる。
ってそうかもしれませんし、たかがハンドメイド販売でそこまでしっかりやんなきゃいけないわけ?っていう考えの人もいるかもしれませんね。
でもね、それじゃやっぱり少し無責任じゃないかと思うのですよ。
そういえば思い出したけど、以前お姑さんが亡くなった時も大変だった。次の日からしばらく夫の実家に行かなきゃならない状況になったっけ。
緊急事態なんて滅多にないし、他人事だと思ってるみなさん、結構あるのかもしれませんよ。
スマホならすぐにショップの休業設定ってできるんでしたっけ?私は今どきガラケーです。パソコンがないとショップの業務に関する事は一切できないのです。
こんな奴がネットショップってどうよ? 孤独以前の問題なのか?!
・・・と、ここまではハンドメイド販売者目線で書きましたが、
当時先生からは、「動き回って血圧急上昇したら母子共に危険だよ。一旦帰るのは許可するけど、ゆーっくり静かーに行動してね。」と言われてました。
本当は赤ちゃんが心配で気が気じゃなかったですね。
本音はネットショップなんて全部ほったらかして身体の事だけ考えたかったし、そうするのが母親になろうとする人間のあるべき姿ですね。
無事に産まれてきて本当に良かったと反省も交えてホッとしています。
誰よ! 帝王切開の傷はほとんど目立ちません。って言ったの。
腹の中心線にギャザーよってるわよ! 伸びきって余った皮でな! ・・・( ̄д ̄)!!